テレビ業界の第一線で活躍し、現在はYouTubeやラジオ、さらには書籍まで幅広いフィールドで注目を集める佐久間宣行（さくま・のぶゆき）。
「ゴッドタン」「あちこちオードリー」など数々の人気番組を手掛けた名プロデューサーでありながら、SNSやYouTubeでも親しみやすいキャラクターで若い世代を中心に支持を集めています。
この記事では、「佐久間宣行とはどんな人？」という疑問に答えるべく、その人物像、代表作、テレビ界に与えた影響、さらには現在の活動まで徹底的に掘り下げてご紹介します。
佐久間宣行とは？基本プロフィール
- 名前：佐久間 宣行（さくま のぶゆき）
- 生年月日：1975年11月23日
- 出身地：福島県いわき市
- 学歴：早稲田大学商学部卒業
- 職歴：元テレビ東京プロデューサー、現在はフリーランス
- 代表作：「ゴッドタン」「あちこちオードリー」「ピラメキーノ」など
佐久間氏は、大学卒業後にテレビ東京に入社。
もともとお笑いが大好きだったという彼は、バラエティ番組の制作部門に配属され、数年後にはプロデューサーとして活躍を始めます。
独特の視点と「芸人ファースト」の番組づくりで、次第に業界内外で注目を集める存在となりました。
ゴッドタンでブレイク！佐久間宣行を代表する番組たち
佐久間氏の名を一躍知らしめたのが、テレビ東京で2005年にスタートしたバラエティ番組「ゴッドタン」です。
「照れカワ芸人更生プログラム」や「キス我慢選手権」など、独創的かつ“攻めた”企画でコアな人気を獲得。
地上波とは思えない尖った内容ながら、芸人の魅力を最大限に引き出す手腕が光ります。
ゴッドタンで見せた“芸人愛”
佐久間氏の番組作りにおいてもっとも特筆すべきは、「芸人を本気でリスペクトしている」という姿勢です。
芸人たちが面白くなる“瞬間”を逃さず捉え、それを最大限に引き出す編集センスや構成力は、業界内でも高く評価されています。
特に劇団ひとり、おぎやはぎ、バナナマンなどの常連出演者との信頼関係は、番組の質を高める大きな要素となっています。
テレビ東京を退社しフリーに転身。その理由は？
2021年3月、佐久間氏は26年間勤めたテレビ東京を退社。以降はフリーランスとして活動の場を広げています。
退社の理由について、本人は「テレビ局の枠にとらわれず、もっと自由に面白いことをやりたかった」と語っています。
会社に属していたことでできなかった挑戦を、フリーになったことで次々と実現していく姿勢は、多くのクリエイターに刺激を与えました。
YouTube「NOBROCK TV」が話題沸騰
佐久間氏がフリーになってから始めた代表的な活動の一つが、YouTubeチャンネル「NOBROCK TV」です。
2021年に開設されたこのチャンネルでは、地上波では放送できないような大胆な企画を多数展開。
NOBROCK TVとは？
「NOBROCK TV」は、テレビプロデューサーの佐久間宣行さんが2021年7月に開設したYouTubeチャンネルです。
テレビ東京を退社後、初めて手がけたYouTube番組であり、佐久間さん自らが企画・出演・プロデュースを担当しています。
毎週水曜・土曜19時に配信されており、芸人たちがさまざまな選手権に臨む企画や、佐久間さんが今会いたいゲストとのトーク、オーディション企画などが中心となっています。
「NOBROCK TV」の主な企画一覧
1. 罵倒村
「罵倒村」は、NOBROCK TV初の超大型企画で、もしも日本に住民全員が罵倒してくる村があったとして、芸人たちがロケに行ったらどうなるか？というコンセプトの企画です。
道中はもちろん、学校、診療所、スナック、そして村のお祭りにいたるまで、あらゆるところで出会う村人が罵倒してくるという内容で、芸人たちが村人からの罵倒に怒ることなく、我慢し続ければ最大100万円を獲得。
一方、怒ったりイライラしたら1回5万円の減額となるルールです。
出演者には渡部建（アンジャッシュ）、酒井貴士（ザ・マミィ）、栗谷（カカロニ）、渡辺隆（錦鯉）などが参加しています。
2. 口喧嘩最強女子オーディション
この企画では、佐久間さんと女性タレントが口喧嘩をするという内容で、TikTokで400万から550万回再生数を超えるなどバズった企画です。
佐久間さんと放送作家の大井洋一さんは、この番組が唯一娘に直接やっている仕事が届いていると喜んでいます。
3. 芸人たちの選手権企画
NOBROCK TVでは、芸人たちがさまざまな選手権に挑戦する企画が多数あります。
例えば、「俺の悪いところ言ってくれ選手権」では、アルコ＆ピースの平子祐希さんとフルーツポンチの村上健志さんが参加し、互いの悪いところを指摘し合うという内容です。
これらの企画は、テレビでは実現できないような内容をYouTubeで展開することで、NOBROCK TVならではの独自性と面白さを生み出しています。
今後も佐久間宣行さんの新たな企画に注目が集まります。
ラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」も好評
テレビ、YouTubeだけでなく、ラジオの世界でも佐久間氏は高い評価を得ています。
ニッポン放送で毎週木曜深夜に放送されている「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」では、自身の考えや番組裏話、さらにはテレビ業界の“ぶっちゃけトーク”を披露。
リスナーとの距離が近く、熱烈なファンが多数存在するこの番組は、芸人や俳優など豪華なゲストも多数登場し、毎回話題を呼んでいます。
書籍やコラムでも活躍する“言葉のプロ”
佐久間氏はまた、ライターとしての一面も持っています。
エッセイやコラムを執筆しており、2023年には自身初の著書『ずるい仕事術』を出版。
テレビマンならではの視点と人生観を軽妙な語り口で綴った本書は、多くのビジネスマンやクリエイターに支持されました。
彼の言葉には、“現場”を知る者ならではのリアリティと説得力があり、読者の心に深く刺さります。
佐久間宣行という人間の魅力
「どんな人？」という疑問に対して、佐久間氏は一言では語れない多面的な魅力を持っています。
1. “芸人ファースト”の姿勢
何よりも芸人を輝かせることを第一に考える。
その徹底ぶりが、彼の番組を唯一無二のものにしています。
2. “裏方のスター”という新しいロールモデル
表舞台に出ることが少なかったテレビプロデューサーという職業を、佐久間氏は自らのキャラクターで「魅せる職業」に変えました。
3. “常に進化し続ける挑戦者”
地上波からYouTube、ラジオ、出版まで、メディアの枠を越えて活躍の場を広げる姿は、多くの若者に夢と刺激を与えています。
まとめ｜佐久間宣行は「テレビの未来」を体現する男
テレビプロデューサーという肩書を超えて、クリエイターとしてメディアの最前線を走り続ける佐久間宣行氏。
その自由な発想と“人”を大切にする姿勢は、今後のエンタメ業界における重要なヒントを与えてくれます。
「どんな人？」と聞かれれば、「時代を先取りする、稀代のエンタメ職人」。
そんな言葉がぴったりな存在です。
今後も、彼がどんな“面白いこと”を仕掛けてくれるのか、目が離せません。
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